詩人:どるとる
煙草の吸い殻 車の窓から捨てる人を見た
お年寄りが吊革につかまって立って
若者が優先席で携帯で話してるのを見た
障害を持つ人のことを指差して笑う人を見た
いじめを苦に自殺した人を面白おかしく話す人たちがいた
それは全て 僕には
ただただ悲しく見えた
考えなくてもわかることなのにみんなわからないふりをする
人は時にどうしてこんなに同じ人に対して 惨い仕打ちができるのかな
単純だけど大切な事ができる
ただそれだけで誰かの涙が笑顔に変わるのに
誰かが捨てた煙草の吸い殻を拾う人がいた
募金をする人やボランティアをする人がいる
お金が欲しいんじゃなくて誰かのためにできることをやる人もいる
いいわるいの考え方
その観点は人それぞれ
だけど目に余る景色が時に目の前を通り過ぎる
考えるまもなくわかることだと思うんだ
なにをしたら人が傷つきなにをしたら人が悲しむだろう
それを考えたら人を傷つけるよりも僕なら人を助けたい
きれいごとじゃなく
本当にね心から思うんだよ
人は弱い生き物だから時に自分より弱い人を 傷つけることもある
それでも自分の弱さに打ち勝てなきゃ 弱さをさらけ出したままじゃ心が風邪を牽く
通り過ぎる人たちの中に優しさを求めるのがそもそもの間違いなのかな いやそんなことはないさと自分を戒めて 周りを見渡せば きれいな花が咲く場所と散らかった場所があることに気づくだろう
街や心を汚す人がいれば街や心を洗う人もいる
それはみんな誰の心の中にもある光と影の面さ
単純だけど大切な事さ
一度、目をつむって考えてみたらいい
人が笑うのと人が泣くのとじゃ全然違うだろ
君にもわかるよね?
少しずつでいい
人を傷つける人から
人を助ける人になろう
一緒に。