詩人:甘味亭 真朱麻呂
風にゆらゆら
揺れているカスミソウ
やさしい風が吹いている
さわさわと草木が揺れる音がする
夢の中の君はいつも笑ってた
現実の君はいつも泣いていた
楽しい夢ばかり見ていたから
悲しい現実に帰りたくなくなった
わがままと身勝手な僕に架せられた罰は
君を失うこと
それは僕にとって
最も重い罰
それでも僕は気づきたくなかった
欲張りな僕には失うものなど何一つとしてあってはならない
そんなことを言っては
僕は君のこと
実はスゴく惜しいと思ってた
胸の辺りがズキズキと痛むもの。