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詩人:どるとる
ずっとつきまとう寂しさが まだ胸の中に残ったまま 持て余した心 はみ出している
星の瞬きは数え切れない 街にあふれる人も同じ 誰かを憎む気持ちを少しずつ穏やかな風に変えて
さえない雨空の下でもなんとか笑えればいい
他人と自分 秤にかけてみては どちらがどのくらい 重いか
そんなものは最初からなかったね
そろそろ夢から覚めよう
悲しいことは悲しいことで きっと必要で
辛いことは辛いことで 誰にでもあることで
だけどそれをひとつに束ねて 『よくあること』と切り捨てたらきっと雨はいつまでもやまない
だから、あなたが笑えるようにまずは周りの人が 傘に代わる優しさで その人を悲しみから 守ってあげて
そして僕は一言だけつぶやくのだ
希望より期待をしてさ
明日は雨でもせめて笑えますように
泣きながら笑うような不思議な街に
少しでも 本当の笑顔が返り咲くように。