詩人:どるとる
僕は嘘をつく
人に 自分に
たまに嘘をついて
自分を守る
逃げおおせる
僕は嘘をつく
笑いながら
泣きながら
鏡合わせで
心の中の自分にさえ
嘘をついて
本当を隠す
知っていながら
つかなくては
片づけられない
理由がある
嫌だとは思いながら
悲しいときも
笑わなくては
進めない時もある
嘘の中の本当の嘘は
嘘を嘘といわず あたかもそれが紛れもない真実のように僕らに語らせる
さよなら はじまりは終わりへの布石だというのなら 僕らが笑うことや泣く今になんの意味があるのか
考えても始まらない
だけど僕は目の前の嘘に目をつぶれない
どうすればいいだろう。