詩人:どるとる
3つ並んだ
お皿の上のえだまめ
仲良くとはいかなくて
同じさやの中でも
形も違うし
性格も塩加減も多分違う
お鍋の中でぐつぐつ
いい色に いい匂いに 変わる 変わる えだまめ
えだまめのさやが地球なら えだまめの豆は僕ら人間だ
仲良くできなくたって 誰かを憎むなら誰かを愛そうよ
せっかく同じ世界に生まれたんだから
えだまめ見習って 僕らも並んで 同じ明日に向かうのなら 手はつなげなくても心を重ねて ゆっくりでいい
食べ頃になるまで
永久の夜が訪れるまで
僕らはえだまめのように えだまめの隣にはビールがあるように
人生には苦労や困難がつきものだとしても
少しずつ負ったその傷を一緒に 癒やしてゆこう えだまめみたいな僕らの日々
殻からはみ出して
さよならするまで
僕らは生きよう
とりあえず笑おう
日の暮れかけた空の下 憂いを帯びた眼は沈みゆく夕陽を見て何思う?