詩人:どるとる
太陽と月がめぐる世界で
夜と朝と昼が交互にやってきて
聞こえるか聞こえないかの小さな声で呟く おはよう
夜明けを呼ぶように
それはそれは美しく
聞こえるよ
はるかむかしの世界には 古い古い世界には 太古の夢があったそうな 人々は今より心豊かで きれいな水と大地にはぐくまれていた
画面の奥で 会話をせずとも
小さな液晶 見つめて
遠くからお話できなくても
不便な生活の中に
いくつもの知恵があった
むかしも今も変わらないものが きっとどこかにあるはずだ
例えばあの空は今も昔も変わらない
ただ時が流れただけ
だだ技術が進んだだけ
それだけで僕らが変わることはない
昔のまんま あの空のように おんなじ青さを忘れないでいよう
昔のように あの雲のように おんなじ白さを忘れないでいよう。