詩人:46
扉を静かに閉めはしなかった
遠ざかる足音を聞いてほしかったのかもしれない
心はカラカラに乾いていて
僕はもっと潤しく目から流れ落ちるものだと思っていたよ
少しだけ少しだけそういつだって
何か欠けてる毎日をどこかで願っているのかもしれない
いつまでも満たされたいと願う自分に希望を持たせていたいのかもしれない
何にも感じてはいないさとお酒をふくむ姿は
いつだって全部無くなる覚悟ができてるように見えるんだ
欠けすぎたのかもしれない
欠けすぎたのかもしれないね
それとも満たされすぎていて
無くなる怖さを知らないだけかもしれないね
答えは見えないね
感情は見えないから
笑えればいい毎日をただ
守りたいものをそばに。