詩人:是清。
新しい朝です。裏表の無い明るい門出です。旧いモノは一切無く、不純物も見当たらない朝です。一新された全てが、妾を祝福してゐます。沢山の別れと、沢山の純粋な雫を視ました。今は新しいモノに溢れてゐます。狭苦しい社会も同様です。新しいお洋服とかお靴とか、お顔等がさうです。見苦しい朽ちかけた皮は剥がされたやうです。妾のからだも同様です。肌や髪や、骨等がさうです。勿論、妾のこころも同様です。誰かを想ふ気持ちや、価値観です。善い事だとも思ふし、悪い事のやうにも思われます。いづれにしても、君に関係の無い事です。