詩人:アル
泡立つよな朝は
分刻み
慌ててこぼした
飲みかけのカフェ・オレ
ポタリポタリと
ハリー・ポッター
文庫本の上
ヒタリヒタリと
愛するMacの底へ
沁みわたる
ティッシュに
手を伸ばそうと
バネ仕掛けのように
立上がれば
右足の小指
ベットの脚に
したたかガツン!
弾みで触った
コーヒーカップ
スロー&クイック
優雅に踊って
ガチャンと落ちた
フローリングに
拡がる薄茶の液体
まぁ、床と同じ色!
言ってる場合じゃない
ドンくさい自分に
腹が立つやら
切ないやら
へなちょこ座りで
床にぺたんこすると
涙がつつつと
一筋落ちた
こんな日は
仕事なんか休も
だって太陽も
湿った雲のお布団で
イジケて寝てるもの