詩人:結奈
星を見渡せる浜辺でたたずんでいた
翼を持たない私は 傾く月の光さえ手に届かない‥
土に足を浸けずに
風に捲かれて
飛べた気でいても
自分の力ではないから
息さえも出来なかった‥
どれだけ空に昇り
泪すれば
土を愛しく思い
其処にいけるのだろうか?
触れる事もできない幻を
泪しても壊せないなんて…
空を焦がれる泪は
土に染みていくけど
まだ彩やかに発色してないから
幻を消していく闇さえ
色を持たない
風や土や星さえも気付いているのに
私は何も気付かないのね。
見える色は
残酷な言葉の色だけ…。
あぁ…私は何も気付かないのね。