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詩人:ワタナー
君と出会ったのは
夏と秋の間
街の景色が
深い緑が明るい黄色に変わる頃
その日は真夏のように日が高くて
風が秋の薫りをほのかに運んでいた
風に揺れる枝
葉と葉が擦れる音
色濃い影が風に揺れる
僕はいつものように
近所の本屋で漫画を買った帰りだった
夏の終わりを感じながら
いつもと変わらない日々を
退屈だと感じ始めていた
強い風が吹き抜けてく
誰かに呼び止められた気がして
振り向いた僕
2,3歩あるけば手の届く距離
そこにいたのは
何の変哲もない
普通の女の子
薄い緑のワンピースがよく似合っていた
ショートカットの髪が
さらさらと
風になびいていた
目が合った
君が微笑む
僕が目をそらす
どこにでもいるような女の子
目をそらしたのは
風に君の香りが乗ってたから
その時はただただ
君の香りと微笑みだけが記憶に焼きついた
この記憶が
永遠に忘れられない記憶となる
あの日あの時あの場所で
君との出会いだった
to be continue...