詩人:安曇
真っ赤な顔して笑っていた。髪の毛はボサボサで、苦しそうに息を切らしている。『嬉しかった、会えて嬉しかった。』恥ずかしそうにハニかんで、すぐ、また走って行っちゃった。―運動嫌いなくせに。またね、走り去っていく君の背中を見つめながら。私の顔が熱くなるのを感じていた。私は走っていないのに、真っ赤になっちゃったじゃないか。