詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕は僕の中のいちばんを目指して
この忙しい道を行くよ いつかいちばんにたどり着けるさ
すれ違う人は皆
誰よりも一番を目指す
だけれど僕は僕のいちばんでいいんだよ
だから誰かの活躍や誰かの知名度なんて気にしないで
僕は僕のいちばんを目指す
人ごみで溢れかえった十字路で
僕は変わらず僕自身と競うから僕は僕に追い抜かれることもないからいたってゆっくり人生を生きるよ
誰がなんていおうとも僕はこれでいいのさ
誰がなんていおうとも僕なら笑えてしまえるから
クロスロードを進もうぜ
誰とじゃなくてもいい
ひとり気ままに旅を続けよう
僕の前をかっこいい車が走り去っても僕は自転車 または歩き
それでいいんだとため息をつけばなぜだか自信がもてたよ
誰が何だとか関係ないんだ
関係あるのは僕のことだけ 僕のことだけ
クロスロードだけじゃなく
高速も どんな長い目的地でさえ自転車でゆく勢いさ
そのほうが過ぎ行く景色が綺麗に見えるはずさ
ちょっと気になる景色があればふと立ち止まることだってできるさ
ほら僕 急がない人
マイペースだから
悲しみは今
涙じゃなくて
笑顔に生まれ変わって僕を深い谷底から僕が救う
手を伸ばし
僕が僕にふれたら
つかんだその手は光って僕を笑顔に変えてくれる
泣いてる自分がばかばかしくなったらさあまた残りの人生をはじめよう
どこからだってスタートさ
だから何歳になってもどれだけ落ちぶれてもどれだけの夢をなくしても僕はただ僕の道をジグザグに進むさ
あれは何だろう
よく見れば希望の朝陽
ここからでもよく見える
さあ もうひと頑張り
僕は勢いつけて
ペダルを漕ぐ
夜明けのバイクレーサー
車種は自転車
なんか無理がなくていいだろう?
笑ってくれよ 僕よ
現実や常識などはあほらしい事と。