詩人:どるとる
夜が僕の心の隙間にそっと入り込む
君はお茶を啜る その音だけが聞こえる
少し残したお茶と食べかけの和菓子
それだけが僕がこの部屋にいる理由なんだ
飽きたなら飽きたでもいい
それでも僕は言葉を紡ぎ誰のためでもなく何のためでもなく
遠慮もせずに余ったお菓子とお茶のような
何かを一人探してる
訪れた夜に 似合うさみしさの中にも光る優しさのような
そんな そんな言葉をため息の代わりに
吐き出すんだ
五月雨よ そろそろ降り止め
こんな夜に 恨み言を綴らずとも よいだろう
さらけ出したな その恥は 美しく夜の闇の中じゃ 逆に目立って丸裸
丸裸だよ。