詩人:甘味亭 真朱麻呂
今僕は誰のために唄うんだろう
今僕は誰を思って唄うんだろう
きっと
誰のためにも唄わないだろう
誰のことも考えずに唄うんだろう
独りになった瞬間
自分の世界
君と居るときは
二人の世界
それとなく会話を合わせる
知らないこともさも知っているかのように
帳尻を合わせる
君との繋がりを作るためには
平気で嘘だってつく
今僕らに唄える唄なんてあるのだろうか
今僕らにできる事なんてあるのだろうか
空をみて考える
ゆったりとした雲と時の流れ
考えているうちに
眠ってしまっていた
そうだ きっと
僕にやれるのは
君の幸せを唄うことだ
君の幸せを願うことだ
それを正直に唄にすればいい
吹き抜けていく
凪のように
ただ思いのままに
君を愛せばいい
そうすれば
きっと君は僕の唄を誉めてくれるに違いない…
きっと...。