詩人:甘味亭 真朱麻呂
誕生が仮に人間のスタートならば
走る過程が死ぬまでの与えられた時間
そして死亡が人間のゴール
ゴールテープを自分から切ることもできるけど悲しい気持ちを残すだけだからあまり進めない終わりだよ
死ぬまで 走りつづける 命のランナー
ひとりにひとつゆるされた聖火を手にして
死ぬまで 走りつづける 命をかかえて
ひとりにひとつ与えられた時計を確かめて
命のランナーは時間がくるまで走りつづける
ゴールは間近
そう思っても
最後の最後まで
だから君も
ランナーのように
苦しさをバネに
前に進め
汗は心地よい水
涙は素晴らしい水
笑顔は素敵な太陽
腹の痛みは生きる証
さあ いつかその力で 手に入れたその力で花を咲かせて
命のランナー
走りつづけて
命のランナー
走りつづけて
たったひとつ
胸の中に秘めて
走りつづける
ランナー
さあ 不可能を越えろ
ああ 寒波をくぐり抜けろ
追い風ランナーよ
向かい風に負けるな!
命をしかるべき
もとの場所に戻せ
いつか
今は まだ 走り途中
楽しめ せいぜい
より良く 生きよ
生まれた意味でも探しながら 描いていこうどこにも落ちてない神様でもつくれない物語をつくってゆこう
この広い地図の中
かつて誰かが書き記したとされる世の中という一枚の地図に自分という存在を刻みつけて
ランナーは走る
ゴールを越えても
死の向こう側でも
きっと走る
三途の川のほとり
川辺を走る
ランナーになる
命 続く限り
ランナーはランナー
命 尽きれば
ガイコツランナー
人魂レースさ
楽しそう…
でも今はこの肉体で助かってるから
走る 走れ 走る
言われずとも走る走る走る
俺様は世にも名高い命を運びしランナー。