詩人:どるとる
長い夢から覚めたなら微睡みが拭えない
僅かにあいた隙間からのぞく小さな世界
どんな詩を 書こうか
どんな世界を築こうか
どんな場所を選ぼうか
夕暮れがもう見えてる
夜の中に 言葉は 静かに 消えてゆく
切なさも悲しさも痛みも苦しみも隠せずに詩になる
夜が見る夢は 眩い朝の夢 暗い場所でも独りでも明るい詩が書けたなら素敵だと思わないかい
だから僕は この胸を打つ切なさを のりこえて 闇の中へと光の矢を放つように
夜が見る夢に朝の匂いを 込めるんだ
夜が見る夢に朝の景色を 映すんだ
ほんの少し ほんの少しのざわめきだけで
夜にも 笑顔の代わりになるような
希望の光差し込む
怖がらないで、詩を書こう 夜の闇に描くのさ
暗い明るいに関係なく そこにあってどこにもない何かを見透かすのだ。