詩人:高級スプーン似
雨が降らなくとも
風が吹かなくとも
滞りなく進む人の歩み
停められるものか
停められるものか
堂々巡る思考の渦
荒々しくも
何も為さない外は晴れ
中心にぽつん
見上げた先にある光
照らしはするけれど
導かれる先は常に闇
苦悶の表情で
途方に暮れる
それでも止まらぬ
歩みよどこへ
道程はいつも足下へ
自分について回るのに
肝心の結果が ねえ
雨が降っても
槍が落ちても
自己を犠牲に進む
免れる術を持たずに
裸で歩く
ひたすらに
人の歩みは停滞知らず
2012/06/20 (Wed)