詩人:どるとる
いつか この場所に
あった暮らしの中に
幸せは確かにあった
いつか この場所に
あった顔の中に
笑顔は確かにあった
いつからか無くなった 突然に奪われた
でも誰のせいでもなく誰を責めることもできない
瓦礫の下に埋もれた思い出が 目蓋閉じれば今も思い出せるけれど
津波に流された あの記憶がそんなきれいな思い出を涙でにじませる
だけどいつか またこの場所で あんなふうに笑いあえる日を
僕は待ってる
願ってる
あなたが幸せに
なれるように
僕は祈ってる
いつか 必ず。
2012/08/15 (Wed)