詩人:甘味亭 真朱麻呂
真実を偽る君の瞳が潤んでいた
憎しみは新たな憎しみを生むだけだと
誰かは言うけど
それは憎しみが憎しみに変わるとき
憎しみのままで留まるとき
時に憎しみは殺意に変わるんだ
憎しみを憎しみのままで保つのは思うよりも難しいかもしれない
こうして
生きている間にも
誰かから憎しみを抱かれているかもしれない
どんなに人の良い人だとしても
みんながみんなそう思う訳じゃない
そのお節介な親切が無意識のうちに誰かを苛立たせているかもしれない
そんなことだってあるかもしれない
ないともいえない...
憎しみが生む殺意
こうして人と人が
暮らす生活の中
人間同士の些細なトラブルや思い込みが生む悲しい現実
メディアじゃ毎日のように悲しい事件が尽きることはない
今もこうして居る間にも
誰かが誰かを死に至らしめようと企てているかもしれない
未然に防げれば
苦労はしないし傷ついたり亡くなったりする人もいなくなる
それができないから
無限に悲しみは増え続ける
人を殺めるための刃が向けられる。