詩人:甘味亭 真朱麻呂
望めば青くどこまでも広い海よりも君を愛してる
見上げれば果てしなく永久にも続く空なんかよりずっと君が好きだよ
そんな気持ちで人を愛せたならすばらしい
白い雲よりもどこまでも真っ白な汚れなき心をもちたい
そしてどこまでもどこまでもまっすぐな竹のようなまっすぐさで君を裏切らず君に信じてもらえるような人になりたい
そんな心をもてたなら君を愛すに申し分ない人になれる
そんな気持ちで君と向き合えたらすばらしい
目を逸らさず
目を泳がせず
君の目をしっかり見て話せるのに
愛の言葉も言えるのに
なぜか簡単なような事でさえ愛は難しく見せる
僕が身勝手に難しくする
愛はどんな哲学より難解で人類史上最も神秘的なものです
だけど僕はそれに惹かれて君といるわけじゃないよ
たとえ誰がなんて言おうと僕は君が好きだから愛し合っているのさ
それなのにそれなのにうそまでつける心の不思議 自分の罪に愛は遠くおよばずなぜだかなぜだか寄り道してしまう日々
それでもこんな僕を愛す君が不思議
僕は愛が不思議
つかず離れず
ちょうどいい距離感で僕につきそう愛
本当
悲しいくらい
痛いくらい
ありがとう
君にも親にも友達にもまだ言えてない愛あるその一言
いつか言いたいな
でもまだ言えそうにない
僕の愛が足りないから
まだ心の雨はやまない
まだ心の霧は晴れない
闇はいっそう深くなったようで明日にもひらけそうでやはり開かぬ扉
鍵さえ手元にない
愛は闇を深め
僕を燃やす勢いで包んでく
赤く赤くどこまでも熱い愛の温度で
僕はそれさえも裏切ってしまった
ふいにほおをたくさんの意味合いをもつ涙がこぼれた
自分のあまりの愚かさに
たった一人の君をも愛しきれない恥ずかしさに
でも一番に自分が可哀想で。