詩人:どるとる
全ての人を 全ての物を濡らす雨のあとにのぞいた晴れ間に出会うとき
1日ではじめての太陽をこの瞳に映せる
どこかに出かけたい
人の足どりを 止めないで その人が笑える時間をなくさないで
僕は屋根の下
同じ地球の外れで
雨に濡れている
悲しみの
このほほを伝う
雨のわけは
僕以外誰も知らない
この街の誰もが
雨のわけを
一人一人持っている
雨のあとに笑うのは
さっきまでの悲しみを忘れるためだけじゃない
雨のあとに必ず笑うのは悲しみに苛まれている自分の心を乾かすためなんだ
雨のあとにお日さまが顔を出すように
雨のあとに虹が架かるのと同じように
僕らは雨のあとに笑うのがその代わり
笑顔が太陽だ
だからもうそろそろ笑おうか
晴れた青空の下に涙は似合わない。