詩人:どるとる
目には見えないものにも 命が宿る
優しさを手探りしても見つからないのは
優しさは手ではつかめないからだ
だけどふいに優しさにふれるのは たしかにすぐ側に優しさがあるからだろう
人はひとりじゃ 涙拭うことさえ 時間を有するものだ
だけれど 誰かが側にいれば あっという間に涙が笑顔に変わるだろう
そこに 何かが残るなら 無意味なことなんて何ひとつないから
目には見えなくても感じることで 見えないものをつかむんだ
例えば、花が種を落とすように 途方もない未来へ 希望や期待を託すように
今は見えなくても信じることで はるか遠い明日に咲いてみよう
それが明日咲く花だ。