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詩人:甘味亭 真朱麻呂
ある瞬間に見た君のどっかから放たれた見えない光に僕の影は跡形もなく粉みじん
ありがとう
愛してるよ
手をつないで抱き合って
影をぬぐい去り
僕は
光を抱く
ふるえる羊は卒業したよ
メェー メェー
メェー メェー
泣き虫の僕は泣き続ける 君に
メェー メェー
メェー メェー
泣き虫の君も泣き続ける 僕に
二人は互いの涙を拭いあって世界の誰にも身勝手な愛なんて言わさせないのさ
感情の向こう側から溢れる光の球に包まれて
二人は二人でいられる時をかみしめてちょっとだけ休んだらまた復活できんのさ
ここからスタートできるのさ
笑って泣いてさんざんわがまま言ったから疲れたろ
さあ 家に帰ろう
また楽しい事が待ってるよ
二人ならすぐに笑いあえる明日まで手が届くさ
時空の向こう側から心配した未来の僕らが僕らに会いに来て
光の球を渡す
僕らそれで不思議に仲直りした
嗚呼
そしてそして感情の向こう側から溢れる光の球に今は包まれて
言葉すら何も言えない
悲しい涙 黙らせろ
嬉しい涙 代わりに流そ
メェー メェー
羊が一匹 まだ残ってた 心に
だけど飼おうかな
君の中の羊 僕の中の羊
見れば涙と同じ色の毛並み
二人の中に一匹ずつ羊がいるようだ
メェー メェー 泣き続ける 昔の僕ら思い出す
やっぱり そうだね
涙とは縁切れない
だから僕らと何も変わりなんてないのさ
羊も弱虫 僕らも弱虫
だけど単に泣いてるわけじゃない
泣いている中でもいろんな事考えてる
単にイヤミな輩はそれを認めたくないだけさ
今は乾いてるあの涙
明日また流れるかもしれないその涙
僕らははじめて見た時流れ星と間違えたけど
羊は鳴き続ける
何もない闇に向かって
永久を望んでやまない僕らのようにさ羊は。