詩人:さみだれ
水銀の海を泳ぎきったところで
冥王星の神様と落ち合った
それは遠い日の夢
期待を胸に歩き出した今日
"プラスチックの雲は味気ないわ"
スチロールなら似合うだろう
"いいえ、メタルハライドがいいわ
とても映えると思うから"
惑星の序曲をバックに
猫の目銀河は形を変える
すべては始まりにあるなんて
遠すぎてどうしようもないよ
だったらもうすべて!
ブラックホールに捨ててしまおう
行き過ぎた愛情も
溢れ出した信念も
この希望の船も
はるか遠くの惑星への餞に
2012/03/14 (Wed)