詩人:放射能]
変わってしまったと
泣きながら
訴える君の前で
思い出を
忘れた訳じゃない
揺れる灯に…
付き合い始めた頃の
楽しい幻を見て
あした会えるのが
ワクドキだった
君の顔を直視するのも
恥ずかしかった
ためらいは新鮮を
優しさは思いやりを
出会った時から
面影は今も
愛情を覚えたまま
待っているのが
別れだとしても
かけがえのない人
夜が明けるまで
ついててあげる
冷やかす酔っ払い
千鳥足でゲロを吐く
僕達の歩んだ道も
同じなのかもね
無口な君
反応もない
腹が鳴ったけれど
見慣れた笑顔は
僕自身が
消してしまった
2人乗りの
キップを買って
予定調和の
まだ見ぬ明日へと
沈み始めてく僕達は
まるで
タイタニック号
避けられない障害を
越える事など‥
今の僕達は
井の中の蛙だけれど
大航海で
揉まれてくるよ
待っていてくれと
言える自信は
何処にも
見当たらなかった