詩人:どるとる
何かがあまりに足りないよ
この世界には
物であふれてるのに
本当に必要なものは数少ないな
都会でも田舎でもそれはかわらない
どうでもいいものばかりが 散らかって
当たり前の中にあるような 無償の幸せに気づけないまま 僕は嘘っぱちの幸せに 笑いかけてる
君にもあるだろう
気づくことが
僕にもあるだろう
大事なことさ
虚像にだまされて
本質を見失う
実像はそこじゃない
君の隣や 君の足の下にあるよ
鼻で笑うのなら それほど安い幸せはないな
自分を騙くらかして
他人をも騙くらかして
一体いつから本当のことが言えなくなったんだろうな
両目を閉じて 心の瞳で見た世界は 今まで隠していた不平不満にあふれてる
両耳をふさいだら 音のない世界が悲しくて 僕は音を恋しがりすぐに両手を離した
歩くことや走ること
悩み迷うことをやめたら 僕らは生きるすべを見失うから
結局自分を騙してまでも 悲しみにさえ時に微笑むくらいの痛みを味わうのも厭わない日々にいなきゃ。