詩人:甘味亭 真朱麻呂
君とお別れをして
もう数ヶ月がとおに過ぎました
今もあの日のことは忘れようとしても忘れられません
それだけ僕にとって悲しい思い出として記憶されてるんでしょう
薄汚れた町の空気に未だ馴染めずにいるのは
もしかして僕だけ
みんなはそれぞれの道に向かって
また会おうとも言わないで歩いてったらしい
胸に不安を抱えたまま歩いてったらしい
僕は窓を開け放して
たばこの煙いによいと
この部屋の重苦しい空気を入れ替えた
さよならの向こう側には何が見える
僕はもうそれさえも見ることはできない
さよならの向こう側には思い出したくない過去があるから
ただこうして思い出そうとしては記憶の窓を閉めるんだ 閉めるんだ...。