詩人:どるとる
今日も妖しげな一日がなんの計画もなくぐだぐだに続いた
でもそれを別にどうと思うこともなくただ笑っているだけで楽しかった 楽しかった
望みなんてもうかなわなくていいよ
夢や希望なんてここからじゃもうおがめない幻だから
手探りで闇の中
僕はぬけだそうと
張り切っていた
それも遠い昔
今は孤独さえも
楽しめているのさ
悲しみの形は人それぞれだ
ならば喜びだって同じはずだ
僕にはこれが一番似合うのさ
ただそれだけの話
マイナス志向の人生
そん中で体脂肪だけがうなぎ登り
僕の日々はこうして序盤まで進むのだ
物語のページが進むにつれて主人公はみんな年老いてゆく
普通の物語じゃない
こいつは血の通ったリアルなストーリー
主人公もやがてその息をひきとる
なんのロマンもバックミュージックもないまま簡単にさよなら
だからマイナス志向のうたを葬送曲にして流してもらうのさ
僕がいた証と僕が生きた誇りとして
見えない場所にひとつ刻みつけるよ
消えないように。