詩人:甘味亭 真朱麻呂
涙が咲かすのは笑顔だと信じたい
雨のあとにはきれいな虹がでる
たしかなことをたしかめるなんて
たしかなはずなのに皮肉なものだよ
繰り返し繰り返し繰り返す波のように
世界は世界は世界は回っては揺れる
何ひとつ変化など求めない生活
求めるのは誰かへの変化よりこの世界そのものとの隔絶か
僕はわからなくなってふと立ちつくす闇の中
こたえはいつでも目立たぬところにある
だから見えないのさ
よく目を凝らしてもカメレオンより隠れるのが上手い
擬態して僕を騙す運命
悲しい
切ない
そんな胸の内だ
たしかなことさえたしかめないでは
いられなくていられなくて心配になる世の中
世も末だなんてよく言うよだなんて僕はふいに立ち止まる光の中
安らぎの中にいても後先の暗い場所見つめてしまうよ
いつかあの闇に僕はすべて喰われて死んでしまうのね
思えばなんだか信じられなくて
でもそれはたしかで
そのぶんオカシイネ
たしかなことをたしかめるなんて
たしかなはずなのに皮肉なものだよ
たしかなもの
たしかではないもの
今 両方を同じ力で抱きしめて
僕は進む 前に進む
今日は向かい風
明日は追い風か
ため息 ふゅるり
風に流して
押し殺す 涙
でも今日くらいは
泣いてもいいだろ
僕は僕の教養範囲をゆるめた
たしかなことはけっきょく何もわからないままただ宛もなく僕は今日も気ままな旅人と名乗ります
こたえはこたえはこたえなぞはきっと自分で見いだすもの
そしてでたこたえが自分のこたえ
たしかなものはそうして生まれる
たしかなことはその中にこそあるのさ
たしかなものはそうゆうふうにしか生まれない
わかるだろう?