詩人:甘味亭 真朱麻呂
穴だらけの部屋に君とふたり寄り添い その穴のひとつひとつを埋めるために他愛ないジョークをひと匙投げる 虚無の箱庭 自分だけの城妄想は膨らんで パッと花を咲かせる 闇の中 闇の中 光と影が今 キスをする 黄金虫 飛び立つ いつか誰かに踏みつぶされても一瞬の事だからつぶされた本人もわからないまま罪にもならず 僕ら黄金虫僕ら黄金虫ただ黄金虫 そんなふうに生きるの 明日もまた物陰に隠れて。