詩人:甘味亭 真朱麻呂
悲しみと喜びの舞台上で今日も僕はにやけた笑いを浮かべ踊っている まったくでたらめなステップ
所有権のない僕はあっちにふらふらこっちにふらふら心はさまよう旅人 体のいい浮浪者みたいな生活くり返す
誰からも笑われて
友達にも裏切られ
たまには僕も裏切って
嘘だけ巧いから都合のいいトークで切り抜けて手に入れた富と黒ずんだ夢
金をまき散らして
僕は踊るのさ
狂ったように
涙を流して
水芸のように
僕は踊るのさ
スクリューみたいな速さで回る時の中で何の役にも立たない偽りの勝ち星を愛でてる悲しさよ
世界に花束を それも菊の花を捧げてやろう
僕はもう良いひと気取らない
偽善者ぶってひとをだますなら最初からつつみ隠さず悪いやつを演じるよ
これは真実の舞台だから嘘や偽りじゃないんだよ
僕は涙流していつも涙流して踊り続ける
それだけしか能のない猿のようなやつさ
猿のほうがまだましだね 僕の日々はサーカス
ただそれとなく忙しい ただそれとなくせわしい
そんな未来望んだわけじゃない
そんな未来要らなかったのに
誰かに仕組まれた笑顔を浮かべても
悲しいだけで心はあおく染まってく
だからだから僕はこんなにさみしい気持ちを拭えぬのだね
世界に花束を それも菊の花を捧げてやろう
僕はもう良いひと気取らない
偽善者ぶってひとをだますなら最初からつつみ隠さず悪いやつを演じるよ
これは偽りのない真実の舞台のはずなのになぜかいつも嘘っぽい演技でまるでテレビの中 わざとらしく笑ってみせるやつみたい
悲しみと喜びの舞台上で君はまだ踊り続けるのかな
僕は明日も踊り続けるのかな
みんな踊り続けるのかな
楽しいことも繰り返せば退屈だ
新しい刺激が欲しくなる
だから苦しみあるんだね
僕も君もまたみんなもいつかは風と共に去りぬ運命。