|
詩人:里雨夜
同居家族が多くて仲良くさせてもらっているのは
恵まれていること
だけど
言えない本音は多くて
最近は
胸で喉元で抑えられていた言葉を
うまく飲み込めない
大変だけどかわいい子供たち
愛しいのは本当 でも 苛立つのも本当
大人に振り回されている子供たちは
癇癪を起こしても
笑顔で抱きついてきてくれる
自分は正しいのだろうか
子供たちは幸せなのだろうか
渦巻く疑問に答えが出るのは数十年後
凄惨なニュース
こんなかわいいのにと嘆く義母の横で
母親の気持ちに共感してしまう自分が恐ろしい
テレビ画面に写る容疑者は数年後の自分?
後悔や苛立ち
恐怖や虚無感
退いては寄せる波を大きく感じるのは
きっと五月病か梅雨のせい