詩人:甘味亭 真朱麻呂
どうしてみんな笑えるのだろう こんなにもこんなにも
こんなに悲しい運命を背負わされてるのに
どうしてみんな他人と仲良くできるのかな 僕なんかいつもいつも愛想笑いもできないのに
昨日はあんなに生きることを楽しめてたのに今は生んだ人への憎しみだけしかない
悲しいばかりだ
それでもなぜか明日も生きようとする僕
僕は僕の背中を押して明日へと押し出す
僕が生まれた事 存在する事 嘘だって思ったのになぜこんなにこんなに生きている事を素晴らしいと思う気持ちぬぐえないのかな
人生を楽しく生きるだけなら悲しみなどいらないと思うのに悲しみがあるからより楽しめる
人はおかしな事を言うなあ 僕は頭を抱えた 理解に苦しんだ
わざわざ悲しい運命を背負わされたあげくまた悲しみ追加されて涙を流すことが素晴らしいのか?
僕は世の中の底辺を疑った
耳を目を疑った
目に映る全ての景色が限りなく黒に近い灰色に見える
明日の空模様
たずねてみるのもこわい
晴れでも雨でも
僕の心は雨模様
ぬぐえない影が景色にしみをつける
いつも視界には悲しみが揺れている。