詩人:どるとる
人の数だけ いくつもの夜があるんだね君も今自分だけの夜を見つめている頃さ淋しさも切なさもむなしさも侘びしさも束ねて 闇の中へ捨てられたら何かが悲しいよ何かが辛いよそして波はまた引いてゆく何かが欲しいよ誰かにいて欲しいよぬくもりのない冷たい部屋の中に今日も形だけの明かりがともる凍えるほど心淋しい冷たい灯りだ。