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[144657] 手のひら

詩人:甘味亭 真朱麻呂


この世に未練がなくなったらきっと僕はすぐにでも死にたくなる
でも今まだ生きてるということはつまりまだなんらかの魅力が世の中には残ってることのあらわれだろう

だから明日も雨が降っても生きよう
だからさ暗く考えずになるべく明るく明るく考えてゆこう

不器用でもへたくそでもいいからさジグザク歩きで人より少し遅めに歩こう
大切な大切なことはいつでも自分を責めないで頑張ってる自分をほめてあげることにあるんだ

僕は強くたくましく生きれてるんだ 弱い自分を抱えながらも
きっときっときっときっとねだから自分は涙を重荷だとは思わない

大きな手のひら
握り拳 ひらいたら
花びらがひとひら
きれいな色に染まっているでしょう
いつまでもいつまでも色あせないで僕の心の奥で輝いてる
それは僕との約束
明日も生きるから
ちょっとの暴言や間違いは甘く見て

ため息を手のひらに吐き出して今日もまた歌うよ 情けないほどの弱音を

見上げたら昨日より鮮やかに見える夕暮れが僕に優しく微笑む
手のひらにこぼれた涙
そっとゆっくり拳を握って抱きしめるように僕は自分に誓った
もう弱さ隠さない
もう涙、隠さない
これが強がりな僕の最後の涙
あとにはただ静かなチャイムの音

空には夕闇が
閉じた瞳
その向こうで
聞こえた
かすかな雨音
僕を包んでく
不安さえ不思議に
今は優しい

手のひらですべてすっぽりおさまる
小さな小さなプライドをもつこの僕を野放しにはもうしない
ひとりはもうおしまい
僕が僕を抱きしめているから
自分自身を一番理解できるのは自分自身だから
自分を卑下せずに歩いていこう

あふれる思い 手のひらで包んで
また涙流れたら手のひらでそっと包んでまた考え直せばいい
何度でも絶望はやってくるから希望を手に待ちかまえていよう。

2009/06/13 (Sat)
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