詩人:高級スプーン似
尿道に
大根を突っ込んで
出し入れするくらいの
痛みだったら
快感すら覚える
それが男と仮定しても
さっきから
鈍い痛みが延々続いてる
この下腹部の気持ちは
永遠に
わからないでしょう
私にだって
理解不能だもの
我慢は美徳だと
鏡を前にしても言えるのか
苦痛に身を歪ませる
化け物から目を逸らさずに
それでも
結婚しようって誓える?
誓えるのなら
それはきっと
真実の愛かもしれないね
一瞬の好き
死が二人を別つまでに
離ればなれに
なったとしても
さっきから
鈍い痛みが延々続いてる
頼りなるアナタに
頼るのはもうよそうって
何度も思うけれど
もう限界
青いゼリーを
オカズにすれば
何杯でもいけるとかほざく
バカな男の幻想も
私の願いも聞き入れずに
流れ出る血液
そこにはなんの
エロティシズムもなく
あるのは鈍い痛みと
ありふれた生活感
それだけ