詩人:どるとる
先も見えない時代に
生まれてきた
僕らはうまく
歩くことができずに
今日も迷ったり悩んだりしている
何かを得ようが
何を失おうが
結局いつかは
なくすのだからと
心閉ざして
カーテンを閉めた
美しいものへの憧れや希望に満ちた言葉などもう僕にはなんの役にも立たなくて
散らかるばかりの日々の中に生まれる
名ばかりの幸せ
退屈なだけの平穏をそう呼ぶのなら
僕らの明日は霞がかかったように見えなくてただただ生まれる不安を胸にして
目の前の道にどこまでもまだいくつでも生まれるイエスタデイ
此方の期待などお構いなしに 情け容赦なく押し寄せる時間に流されて 今日も僕は笑うしかない。