詩人:Ray
大人になればなるほど、
人は 「考える」ことを知る。
何も考えずに
飛び出して
たとえ散っても、
向かって行っていたことが
どんなに喜ばしいことだったろう。
「好き」と思えば、
ただそれだけ。
「会いたい」と思えば、ただそれだけ。
伝えたいことを
真っ直ぐに伝えられていた、いつかの自分が
いかに微笑ましいことだろう。
『大人になりたくない』と いうのは
きっと
そういう部分が大きいんだろうと思った。
いつからこの眼は
醜く 汚いものも
見えるようになってしまったんだろう。
ただ 君を
「好き」なだけで
良かったのに
思考回路が複雑化したことに
何の喜びも
感じない。