詩人:香奈
あれは確か9月
いつかの金曜日
だったかな
好きになって約一年
告白しようと決めた日
メールでしようか
直接言おうか
迷ったよ
でも自分に頑張れって
言い聞かして
顔赤くなりながらも
直接告白した
結果
駄目だったけれど
それからの私達は
更に仲が
深まった気がしたよ
そういえば
君も顔赤かったね
直接言ったのって
君が初めてだったんだよ
いつからか
休み時間の集まり場は
ベランダになってた
はしゃぎ場であり
悩みを打ち明ける場であり
のんびりする場であり
お昼ご飯も食べた場だったね
今じゃどうだろう?
誰が使っているのかな
誰があそこで悩みを言ったり
皆ではしゃいだりしてるのかな
あの子とのタバコ吸い場になったっけ
あの人と馬鹿な話ししてたっけ
それから
皆でお花見したり
またカラオケ
行ったりしたね
それに
友達とケンカしたり
仲直りしたり
悩み言ったり
悩み聞いたり
色々あったね
コンビニで皆の前で泣いたりしたっけ
教室でも泣いたりしたっけ
放課後は意味なく残って馬鹿な話ししてたっけ
いつも馬鹿みたいに話しして
いつも馬鹿みたいに笑って
いつも馬鹿みたいにはしゃいで
いつもいつもいつも
あの頃の事は
夢じゃないよね
見て
触れて
感じて
信じられるモノが
確かにここにはあったんだ
皆がいる
それだけで嬉しい
『幸せ』
あの頃の僕には
この言葉は簡単に言えたよ
心から幸せだと思った