詩人:どるとる
花が咲くように
当たり前な日々の中
繰り返される人の死と新しい命の誕生
僕はただなんのためらいもなく笑い
目の前に掲示された答えに没頭する
なぜだとかどうしてだとか疑問もないまま
開け放した窓の向こうにある憧れや
誰かが誰かにそっと手渡す永遠を誓う言葉に
僕が僕であるように
君が君であるように
それはただなんの種も仕掛けもない
ひっくり返しても表も裏もない
当たり前なことだけど
それを幸せに思うのは
とても不思議なことだって思うのさ
僕が僕でないのなら
君も君じゃないだろ
だけれど僕ら何年何十年時を経ても
僕は僕のままだし
君も君でしかない
そうさ今も今までもこれからもずっと
くだらないほどの確かな真実 受け止めて 受け入れて
読み進めてく 百年にも及ぶ長編小説
シナリオも用意されてないストーリー
僕が此処にいて
君が其処にいて
空があって
川が流れて
雲が浮かんでる世界の中
「お腹がすいた」
そう思うまで気づかなかったけど
僕も自分の足で間違いながらも歩いてきたことを知る
ただそれだけでもなかなかできないことさ
途中で諦める人もいるから
だからもう少し僕や私っていう自分に自信を持てばいい
花を咲かすように
当たり前な日々の先。