詩人:どるとる
淋しい夜があるなら
僕の夜においでよ
いつでも窓を開けて
待っているから
悲しい夜があるなら
僕の夜においでよ
涙も言い訳も好きなだけ流せばいい
夜と夜が重なって
ひとつの夜になる
君と僕の夜が
光と影が重なって
今日という日を形作る
その時はじめて世界はなくした色をとりもどす
傷ついた夜があるよ
傷つけた夜もあるよ
いろんな夜がこの窓から広がる世界にあるよ
夜と夜が入れ替わっても
誰もそれに気づかない
唇を塞ぐように
光と影は教えるよ
今日という日のその意味を
僕がいて君がいてそして歩き続けるこれからを
夜と夜がありまして
遠い昔のあの夜が
時をこえたこの世界に嘗ての空を映し出す
夜と夜のそのまた夜もずっと変わらず夜は夜さ
この淋しさも切なさも変わらない
だけど淋しい夜ならば 僕の夜に割り込めよ
そして、少しでも
君の心癒せたなら
たったひとつしかない唯一の愛をあげるよ
唇と唇が重なって
あるはずもない永遠を呼ぶ
君と僕だけの
夜と夜に。