詩人:甘味亭 真朱麻呂
雨に降られても
雷が鳴っても
花は逃げない
花は素直にぬれる
だから僕も逃げない代わりに涙を流すよ
素直な気持ちに素直になって
今 僕らはあまりに世の中の決めたお堅い定めに従いすぎるあまり感情をなくすか閉じこめているから
いっそ雨に降られても
雷に打たれても
悲しいなら悲しいなりに泣いてみよう
そして嬉しいなら笑おうじゃないか
悲しいのに泣けなかったり嬉しいのに笑えない
感情に素直になることがなぜ間違いになるんだろう そのほうが間違いさ
おかしいじゃないか
だから僕は笑う 泣く 当たり前の行動だ
自分の感情をわざわざ隠して生きるなら都合いい時だけ感情のコントロールをゆるすんじゃなくて自分の感情だからいつでも自分がコントロールするんだぜ いつでも感情は開けっぴろげでいい、隠す必要などどこにもない
他人様の気分に合わせて変えたりするなんてふざけてる
傘を差さずに
飛び出す 雨の中
濡れましょう
濡れましょう
誰になにを
誰になんと
思われようが
見られようが
いいんだよ
いいんだよ
これが僕だ
見せてやろう
見せてやろう
雨なんかこわくない 心地いいくらいだ
さあもっともっと濡らせ
世の中の間違いがあるから僕の感情もごもっともだぜ
だから濡れてる
心までずぶ濡れ
みんなこわいんだろ
自分の立場を危うくするならみんな感情を隠すくらいですむならさめざめ従おうと服従を選ぶのか
わんわん
犬のように主人にいやいやしっぽを振り餌を乞う
ふざけた姿だろう
だから
僕は今 宣言しよう
社会から永遠に追放されようとかまわない
ヒーローになれるなら
まず一番に被害者になろう
まず一番に落ちていこう
これは終わりじゃない栄光ある始まりだ
社会逸脱宣言
声を大にして
誰かの代わりに僕が。