詩人：甘味亭 真朱麻呂

大好きなキミだけに贈りたい歌があるよ
その歌はいつも涙にぬれてびしょびしょ

嬉しい気持ちと悲しい気持ちが一対一で混ざり合った歌なんだ

涙と笑顔のソングを歌おうよ 叫びたい口をすぼめ
悲しくたって泣きたくたって明日はかならずやってくるから無理はせずに進もう
ゴールは近いぞ
さあ 手をつなごう
一緒なら平気さ
二人なら平気さ

気ままに昇る朝陽におはようさんと言おう
瞬く間にほら笑える
その時こそ昨日の涙を拭うのだ

キミは底知れない強さを胸に秘めた本当はヒーロー
誰もがヒーロー

だけどヒーローだって人間だ 何ひとつ違いはない
涙くらい流すさ
みんなと同じ痛みを感じるさ
たたかれながら
蹴られながら
それでも誰かを守る
それがヒーロー
ならば僕はキミと自分を守るヒーローになりたい

マントや不思議な力なんかなくても名声よりもキミの愛を正義と思うから
今日もキミの瞳の中で何かと闘う
キミを悲しませる何かと拳を交える
僕はヒーロー
悲しき
嬉しき
民間人ヒーロー
一般ピープル
明日も日夜
キミと僕はヒーロー
この世界には悲しみは尽きないから
困ることない 悲しみには 涙はだから流れる ゆえに流れる

しかたないのさ
恥じるな ヒーロー
その涙は明日へのシグナル
今日もキミの呼ぶ声
飛んで行く 大地をちゃんと踏みしめて
無力でも努力家のヒーロー
武器は勤勉さと甘いくらいのやさしさだけ

それが 僕
シンプル・ザ・ヒーロー
ただいま参上仕る
キミの涙をそっと拭いに夜の扉をひらいてかっこいいバイクもないから年期の入った自転車で漕いで行く 今日もやたら長い長い長い坂道
汗かきのぼるのさ
おつかれヒーロー
サラリーマン
略してリーマン
正義のヒーロー
キミだけのヒーロー
サラリーマン。