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詩人:甘味亭 真朱麻呂
今はまだ旅の途中だ
焦ることはない
ゆっくりのんびり進めばいいのさ
どうせさ人生なんて一度きりなんだしさ急ぐ理由などない
誰の言葉にも惑わされないで生きれるならばやってごらんなさい キミの自由に
いつのまにかひとりぼっち 町はずれ
夕陽を見にバイクを飛ばした
真っ赤な真っ赤な夕陽が空を染めてた夏
僕になんかの素質があるならば泣き虫の素質とひとりぼっちになれる素質くらいかな
そんな悲しい今を抱えながらも笑える強さが僕の力かな
誰かはみんなと仲良く打ち解けられる力を素質とはいわずふつうのことだと言うけど僕にはなんだか難しくて難しくてしかたないのです
だから気がつけばいつも孤独にひとり風に吹かれ 黄昏の中
ふるえる胸を両手で押さえ泣き出しそうな感情をなだめているの
別にひとりぼっちになりたくてなったわけじゃないし、ね
それを誰かのせいにする気もさらさらなくて
ただなるようになってしまったって感じでして
孤独はいつのまにやら僕の名札のようにつきまとい連れ子みたいについてくるよ
夕陽はただあかくあかく夕陽らしく染まってたけどあれははたして夕陽が望んだ色なのかしら
疑問に思うほど世の中はなんか強制されるものがあり過ぎてたまに自由って言葉を見失う
そりゃ自由な時間はありますよ
だけれどそれはつかの間でさ
ちょっとしかなくてさ
こんな僕
わがままかなぁ
生きていくためにはいつか死ぬとしてもみんなそうやってるようにいやなこと悲しいこと見続けるしかないのかな
目をそらしたくなるような場面がよりどりみどりな現実にいつまでもいるのかな
その狭間で途方もない問いにこたえようとしている
だけれどいつまでもこたえは顔をのぞかせず僕を待たせたまま 僕は何かを待たせたまま 立ち尽くしているよ
さながら途方に暮れたって感じてさ 心は棒立ちさ。