詩人:おるふぇ
たとえば…
無防備に裸で眠る君の横に
寒い夜や
雨の朝や
そんな日も毎晩
温めてあげる存在
僕は君の毛布になりたいの
掛ける布団や着る服もなく
凍えて
守る手段もなく
傷つき
誰もいなくて
寂しい
全てを包む
一枚の毛布
風に飛ばされないように
抱きしめながら
雨に打たれても
濡れないように
でもなんでかな
雨も降ってないのに
僕が濡れていくのは
ごめんね、僕
涙だけは止められない
どんな優しい言葉よりも
僕がいること
忘れないで
泣き虫な君の
くしゃくしゃな顔を
誰にも見られないように
僕が隠すよ
そうしたら
思う存分
泣けるでしょう
心許せる
たった一枚の毛布
そんなものになりたいの