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詩人:杏仁どーふ
あの時あなたから離れなかったら違う未来があった
何度そう思ったかわからない
あなたを想い眠れぬ夜
何度夢に出てきただろう
あなたに気付いて欲しくて遅くまで残った
放課後の美術準備室
一緒に撮りたくてわざと机に置いたカメラ
あなたが後ろから来ないか振り返りながらゆっくり歩いた帰り道
あなたに贈ったちょっと可愛いネクタイとタイピン
あなたといった定食屋
あなたが連れてってくれた何も見えない霧の展望台
どれも私の胸に色褪せる事無く今も尚輝き続けてる…
そんなあなたは過去の人
手を離したのは私
今あなたの横には別の人がいる
あなたとの未来想像してみたけど所詮自分の思い通りの未来しか描けない
過去は変えられないけど
これでよかったんだって思えるのはこの前見た映画のせいかな?
私がいなかったから
あなたは幸せになれた…
ただ私という人間がいたということを一度でいいから死ぬ迄に思い出してくれれば私の想いは報われるから