詩人:tyuuya
瓦屋根の裏に生えた桃の木。そこから溢れ出す雑草という紙幣。空は乾燥しきり山は稲穂の霞に紛れ車を走らせ、左手は絶壁に近い崖ヴァイオリンの線とピアノ線が相まみれ生命が1つ沈み、二人の男女は乾わいた飛行船に涙吸い寄せられ、刺青を彫った蛇の毒が二人を縛りあげていた。翌日、メディアはこの出来事を取り上げなかった。巨木の幹に透明と薄灰が踊り合い最後の未亡人は白ワインのボトルに口紅を付けた