詩人:弘哉
溢れてくるものが多すぎて
パンクしそうな箱の中身を
ぶちまけてしまったら何もかも捨てたようで
寂しくなるのはおかしいことか
箱は木じゃない丈夫じゃない
紙だ濡らせばすぐ溶ける
厚紙ならばマシなのか
だけど脆いし危ないし
無理矢理つめた箱の中は
他人から見りゃガラクタだらけ
底の見えないその箱は
俺にとっては宝箱
自分にしか見えない
俺だけの宝箱
中身はガラクタ
俺だけの宝
溢れ出すのもガラクタで
それを文にするのも結局は
さてさて今日もガラクタを
集めて表し遊ぼうか
2005/10/15 (Sat)