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詩人:カクレクマノミ
掴んだと思ったら指の間からすり抜け
見つけたと思ったら隠れた
一体僕はどうすれば良いのだろう
一体僕にどうして欲しいのだろう
心内は悲しさと寂しさに似てる
これに耐えられなくなったらどうすれば良いのだろう
人の暖かさに触れた僕は一人の恐怖に震えてる
垣間見た自身の猜疑に当てられて反吐が出そう
目を背ける方法はきっと幾つもあって
直視することは何よりも苦しい
この気持ちを君のせいにしたいけれど
勝手に想った僕のせいだと言い聞かせる
建設的でない押し問答はどう僕を歩かせるのだろう
いつものように逃げるのはもうよそうとも考える
傷つかないで歩くのはもう無理だ
やめたと決めた
押し付けるのもよそう
もう決めた
広げた胸の内側の光で包んで
それでも変わらなかったらそれまでだ
多くを失って
多くを拾って
多くを落としかけてる
どうせまた拾えばいいなんて言わないでね
困難もありがたいと思えなんて言わないでね
ぶつかって割れたら
神様、どうか治してね